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 手のひらの海に、汐はまた満ちる。それまで待とう、死ぬのは。(皆川博子『ひき潮』より) ―――吉川楡井の狂おしき創作ブログ。

-週刊 楡井ズム-

   
カテゴリー「作品:【千文字の饗宴】紅」の記事一覧

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『インフェルノ』

[解題]
単語の羅列について、固有名詞に頼り過ぎているだとか、イメージの強要だとか手厳しい意見を貰うことが多い。確かに技術はないが、想像力の失せる文章が蔓延する昨今に辟易し、そんな意見は無視している。たとえそれが自慰的表現だと揶揄されても、だ。
単語独自のイメージを引き出すことも物語る上での作法だが、その力に腕を預けることもまた重要な礼節だと思っている。日頃から、言葉に、文字に拘らないで何が作家だと豪語している作者なので、作品群を一読すれば思い入れもご理解いただけるだろう。
結局、文字というのは連結することで単語になり、その瞬間、累乗的にアトモスフィアが膨らむ。それを切り詰め、継ぎ接ぎし、彫刻することが作家の仕事。料理人が厳選スパイスを存分に使った料理を創作する傍ら、自然の味を優先した料理を重宝するように、素材を生かすことも作家の使命である。
羅列という行為に嫌悪感を抱く向きはあろうが、一語一語噛み締めるように読んでいただきたい。その単語が抱える様々な印象。単語単位を味わう余裕は長編では与えられない。短文で世界を表現する1000文字小説ならではの嗜み方だと思う。

なお本作では、南国幻想を彩るアクセサリーとして、あるいはリゾートに流れる断続的な時間を表現するため、羅列を用いた。体言止めも断片的な運びを意図してのものである。



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『溺れる』

[解題]
吸血鬼のバリエーションは数多く、いかなる姿かたちを晒せど、新鮮味がないのが現状。とは言え、海棲の吸血鬼は珍しいのではないかと思う。また本作では吸血鬼に血を吸われると吸血鬼になるという、狼男との混在解釈を皮肉るため、吸血鬼になる、ではなく、吸血鬼にする、ということを大ネタにしている。ただひとつ無念なのは、ゴシックの風味が消えてしまったこと。トランシルヴァニアは元より西洋の薫りがしない中、場末の雰囲気に充ちてしまったのもまた、吸血鬼小説としては珍しいとポジティブに思おう。






『体液を切り売りする子ら』

[解題]
こうやって読み返すと、ここまで無粋な作品はさすがに俺しか書かないだろうと思われる。“――”の使い方だけれども、“?”や“……”を含む必要があったのであえて文末にした。けれど『短編』感想でも指摘されたとおり、作法としては文頭が望ましいと自覚している。インタビュー形式の作品はなかなか書く機会がないので、楽しかった。内容は別として。
ちなみにタイトルの“子ら”はコラージュの略である“コラ”も意識している。コラコラwwでも可。
ちなみにちなみに雑誌名は、ウィアード・テイルズと(『短編』感想でも指摘されたとおり)「俺たちは童貞だおwww」のもじりです。






『コウノトリの卵』

[解題]
駄洒落シリーズか。キング『ニードフル・シングス』的な物語を欲していた。一方で、クトゥルーの芳香立ち込める怪物小説にもしたかった。決して不妊症の方を侮蔑するつもりはございません。



更新情報

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