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 手のひらの海に、汐はまた満ちる。それまで待とう、死ぬのは。(皆川博子『ひき潮』より) ―――吉川楡井の狂おしき創作ブログ。

-週刊 楡井ズム-

   
カテゴリー「作品:【千文字の饗宴】黒」の記事一覧

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『疾走』

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『つぶれた鼠』

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『ぽつん』

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「幽」投稿怪談(テーマ“人形“)投稿作品。
小林賢太郎の独り舞台「Potsunen」シリーズからインスパイアされて『ぽつん』という話を書こうと思った。『トイ・ストーリー3』や『A.I.』、
浦沢直樹『PLUTO』のルーズベルトの記憶もあり、数多ある人形怪談のなかでとりわけジェントルゴースト向きなテディベアを出してみたら如何だろうと。
だがそこまで特色を出しきれぬまま終わってしまい、これがこの文字数での限界だったのだろう。最近『TED』という映画が流行ったが、あれぐらいのオヤジ臭さを出しても面白かったかも。オヤジの冒険譚という一面で。






『頭蓋蟹の恐怖』

[解題]
『誰がために潤う風』が文学的な到達点だとすれば、ホラーでの到達点は本作ということにしておこう。冷静に考えれば伊藤潤二『首吊り気球』のヴァリエーションだし、奇妙な生物の着想にしたって平家蟹などの前例もあり真新しいものとは思えない。なにしろ駄洒落だし。
しかしSFでいうところのアブダクション的関連もあり、これを拡げていけば俺流の宇宙的恐怖(コズミックホラー)構築にも繋がるかもしれない。そう思い出したのは、背景に小林泰三『脳髄工場』の影響を透かし見てしまったからなのだが、無意識にそうなっただけで第三者がそれを感じ取れなくても致し方ない、執筆後の妄想にすぎない畏れもある。






『ホットスポット・スカーフェイス』

[解題]
『水の不死鳥』にしろ『波濤の娘』にしろ震災以後、それを題材に書くことに関して意図的にフィクショナルを究めた形式にしていた覚えがある。本作はそれが判じやすくパロディとして書けてしまった自分が愚かだと思う反面、経なければいけない視点のひとつでもあると考えている。シリーズものにする考えもあったが、1000文字におけるシリーズものはなかなかどうして息が短い。






『誰がために潤う風』

[解題]
怪談はホラーの真部分集合、怪談は文学の王道、というのは朱雀門 出氏が日本ホラー小説大賞の短編賞を受賞した時の受賞の言葉だが、かねてから怪談の方法論に苦心した自分としてはこれ以上ない怪談への肉薄だと考えている。そしてそれがそのまま文学的な魂の昇華に繋がっていればと思うところなのだが、客観的には技巧に負けてしまった感は否めない。
ミステリ的なアプローチが余計だったのか、作者得意の視点のごちゃまぜが悪影響を及ぼしたのか、作中人物の独白に頼り過ぎたのか、感傷的が目に余ったのか……だが、すごく大きな意味で自身の創作歴のなかでもとあるひとつの到達点である気がしている。
思い入れ以前に、詳細に語ることはできないが、理想とはなにかと問われれば間違いなくこの作品を推すだろう。






『煉獄』

[解題]
正直に白状すると、自身の創作理論は模倣にある。引用もあり、俗っぽくいえばオマージュだけが特技だ。
では、本作はなにのオマージュになっているかというとこれが我ながら面白いのである。まるでその取り合わせは月とスッポンを地で行くような、次元の異なる漫画・小説が基なのである。
ほんとうは隠し通したいのだが隠し通せば隠し通すほど虚しさも残るので、書いてしまう。
まず1つ目は津原泰水『ペニス』である。ところがこれはとってつけたものにすぎない。というのも主人公の境遇が辛うじてダブっているにすぎないからだ。
2つ目は皆川博子『砂嵐』である。これはラストを見れば一目瞭然だろう。
そして最後が『学級王ヤマザキ』の1エピソードである。というか、それがメインである。
こんな風に創作とは創作者のなかの混沌から、特異な化学反応によって行われる蒸留・抽出・搾乳の一種なのである。





『クローズド』

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よくある話である。数え上げたらきりがないぐらい、若年層には馴染みのある題材である。
味気のないタイトルは、その背景に『CUBE』というタイトルが潜んでいるからである。
ヴィンチェンゾ・ナタリのデビュー作だ。もっともストーリー的に密接に絡んでいるわけではないので、知らなかったとしても害はない。
少し不可思議な書き出しだがそれも思春期特有のものなのか。孤独を玩んでいるようにもみえるので、余計に鼻につく。だがそれもよくある話なのである。






『ネビュラの妹』

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『エコーエコー』と着想を同じくするが、むしろ本作での失敗を踏まえてそちらが出来上がった。元はといえば眉村卓『草原の人形』が頭にあり、宇宙と人形という取り合わせに魅力を感じたことになる。結局、人形の口から貝殻へとアイテムが変わり『エコーエコー』には『草原の人形』の要素が残らなくなってしまった。なので恥ずかしいが本作もリストに入れることにした。
なお、『草原の人形』は『糜猿たち』で触れた『ルーツ』と一緒に、画・福田隆義アンソロジー『絵の贈り物』(および瀬名秀明監修『贈る物語Wonder』)に収録されている。






『爛夜花』

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式貴士『天虫花』は幻の作品である。いまでこそ光文社から出た叙情コレクション『窓鴉』に収録されたものの長らく読むことが出来ずにいた。お陰でそのイメージだけが膨張したあげく、このようなヴィジョンへと結実した。
もっともあらすじに見られる情報などを反映させているわけではなく、むしろ単行本の表紙から得たヴィジュアルイメージに因るものである。だから本作を読んで『天虫花』という作品のなにかを一割も得ることはできないし、その逆もまた真なり。
せっかくなので『天虫花』の書影を載せておく。こうして改めてみると、ヴィジュアルイメージですらあまり関連はなさそうなのだが(笑)





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