　手のひらの海に、汐はまた満ちる。それまで待とう、死ぬのは。（皆川博子『ひき潮』より）　―――吉川楡井の狂おしき創作ブログ。

－週刊楡井ズム－

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怪奇の世界へようこそ
千文字で彩られる今宵の饗宴は、複雑怪奇……
深遠なる暗黒色の物語

怨み、孤独、怪現象の数々、吊るされた男、霊の囁き、アンファンテリブル……
此の世には視てはいけないもの、知ってはいけないものが確かに存在するのです
知らなければ、何事も無く、一生を遂げられたかもしれないのに
残念ながら好奇心はそれを許しません
怪奇が提示する謎は、決して解かれることの無い
世界の暗闇そのものなのです

『水鏡の泉』

『爛夜花』

『夢で逢えたら』

『検閲』

『魔囚壹景』

『誰がために潤う風』

『Ten' Va Pas』

『やさしい丘』

『融解生活者の殺人』

『クローズド』

『嗤うのっぺらぼう』

『ホットスポット・スカーフェイス』

『膚牌遊戯』

『シメールの罠』

『鴉の末裔』

『はいたか夢路』

『蠅とサイダー』

『魚符の吏』

『糜猿たち』

『頭蓋蟹の恐怖』

いかがでしたか
暗黒に蠢く怪奇の黒……
その彩が示すのは、邪気、無邪気、いずれも物陰に潜む心の魔
去っていってしまうのですね……
せっかく仲良くなれたのに、せっかく知ってしまったのに
しかし貴方の踏み込んだ先はまだまだ序の口、三途の川も浅瀬の部分
貴方の知らない、彼岸の宴……
また来る日に、より一層の恐怖と戦慄さしあげます