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 手のひらの海に、汐はまた満ちる。それまで待とう、死ぬのは。(皆川博子『ひき潮』より) ―――吉川楡井の狂おしき創作ブログ。

-週刊 楡井ズム-

   

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茹だる葉月の賑わいに

8月周辺の雑記


久々です。実は小説から離れ、韻部門の作業に従事しておりましたゆえ、決して当ブログのみ蔑ろにしていたわけではございません。本業もお盆が重なり順調に公務に勤しみつつ、家族サービス(嫁および母親)も欠かせぬという充足ぶり。


なんともまあ、ラヴアンドピースフルライフであろうか。


ただひとつ、小説の筆だけは進まぬという誤算。


小説関係と言えば、今回『短編』のオフ会にはじめて参加いたしました。田舎者が突然介入した形みたいで、さぞ絡みづらかったことかと思いますが、地元では味わえぬ幸福なひとときを与えてくださりありがとうございました。
メンバーの顔ぶれは大半が想像通りでしたね。ただ一人、高橋さんは予想よりいい人そうで安心しました。何かと喧嘩をふっかけてしまうような粗相諸々しでかしたことがあったので、いきなり胸座つかまれたりでもしたらどうしようかと思っておりました。謝るのはむしろ僕の方でした。この場を借りて、お許しください。
ところで、るるるぶさんは無事帰れたんでしょうかね。久々に奇才の在り方を目撃した気がしました。
彼岸堂さんとは話が合いまして、まさかジャパニメーション談義に耽るとは予想もせず、今敏監督の訃報も相俟って、感慨深い思いを反芻しながら帰途についた所存。
参加者全員への謝辞を申し上げれば、紙幅が尽きてしまいかねないので割愛させていただきますが、どの方ともまだまだ語り足りないことがあり、過ぎた時間が恨めしいほど。
緊張と訛り丸出しの舌っ足らず故、言葉数を増やせぬまま時間を費えてしまった気配もあり、残念至極。いずれまた機会がございましたら可能な限り参加させていただきます。
もちろん次は余裕をもって目的地へ。まさか、電車に乗り遅れ、且つ新宿駅で迷子になるとは。

ああ、はずかしやはずかしや。これも東北人の運命。


何はともあれ、嘗て上京しそびれた地への行楽は極めて刺激的。なぜ地元残留を選んでしまったか、何度後悔したことか分かりませんが、切り捨てた関東圏公務員試験の合格通知のことを思うと、涙腺が緩んで、唖唖、洟(はなみず)が。


そんな後悔を足蹴にして、地元で水道局の出向事務職として、水道管工事の検算やら国庫補助の手続などを行っている小生。パソコンのキーボードと電卓を叩く毎日。それはそれで素晴らしき人生。


だって、収入安定してるだもーーーん。

問題発言。



なにやら自殺前の周辺整理の如く、身の上話をしてしまったわけですが、ここ最近、そんな環境に甘んじ執筆を怠っている俺がいる!!
それが許せぬ。



今年の日本ホラー小説大賞は11月末締め切り。
間に合うかなあ。間に合わねえだろうなあ。いぇー。



閑話休題。


『短編』今期の作品について手短に。

タイトルは『生首灯籠』。
ぐぐってみれば実在するようですが、まったく関連はなし。
コンセプトはいつぞやの
笹帽子さん『時空蕎麦』http://tanpen.jp/93/20.html
に代表される“視点への拘り”に感化され、そういえば拙作の中ではこれが該当するかと考え、今回持ち出した次第。
まあ夏っぽいからというのが最大の要因。

イメージとしては2枚のセル画が重なったような状態。
分かりづらいね。

“わらう友人”の“わらう”は哂う、嗤う、笑う、听う、咲う……どうとでも置き換えてみてよろし。


創作メモを紐解くと、“感覚と視点の両立”をテーマとした一編であった。
その傍らには
“宇宙が接続により収束される。”
“あうことは片割れ月の雲隠れ”
“両手で抱え込む思い出、灯籠の中、閉塞の焔その色彩、共感覚(ギミー・ヘブンまではいかない)、『ヴィレッジ』にてアイヴィーが感じたルシアスの色は赤。高温は青(デスメラモンの如く)”
とある。

何のこっちゃ(笑


こういう無駄な思考を経て、ひとつの作品が出来上がるが、完成すれば片鱗すら見せないこともよくある。
読む分には書かれているとおり楽しんでもらえばそれで良い。
けれどもわざわざ創作ノートを開陳する辺り、なんて阿漕な作者であろうか。という自己完結。




さて、次回作は


未定。


そろそろ自己満足的なエログロだったり擬古だったりに作者も読者も飽きてきた頃合なので、次ステージに向かおうかと考えている。

のだが、眠いので思考停止。


明日からまた仕事。


今日だけで上記の台詞を十回は口にした。

日常への刺激は、もれなく活力剤となるとは限らない。現実逃避の種となることもある。
ただ、そんな生首の有耶無耶もほっといて、脳髄を持たぬ身躯は仕事に向かう。


そう、それが働くということ。


『生首灯籠』は日中公務に勤しんだ後のアフター5、嬉々とし、且つ切迫しながら、執筆に明け暮れる寸前の作者の姿なのかもしれない。


確かに、いつも天井を見上げてばかりいる。



っていういつもとは違った綺麗な終わり方で、おやすみ。
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