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 手のひらの海に、汐はまた満ちる。それまで待とう、死ぬのは。(皆川博子『ひき潮』より) ―――吉川楡井の狂おしき創作ブログ。

-週刊 楡井ズム-

   
カテゴリー「作品:【千文字の饗宴】翠」の記事一覧

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『幻獣料亭』

[解題]
モンスターハンターなる蛇足な言葉を付加したことにより、無駄な印象を預けてしまったという。小生は件のゲームを名前こそ知っていながらやったこともないしやりたいとも思わないのだが、そこら辺嘗めかかっていた。そこまで意識はしてなかったのだがなあ。むう。
着想から小一時間で執筆完了というのは中々ない。この作品は作者としても珍品だった。
作中、料理の説明が諄諄としているのは、サービス精神の賜物であるが、いわゆる料亭や老舗小料理屋での女将による口上をイメージとしている。もう食べてもいいか?と思われたら本望。和食の風情ながら、日本産の幻獣が登場しないのは、日本のものとなると妖怪という呼び名を尊重せざるを得なくなるためで、あくまで『幻獣料亭』のこの店には不釣合いだと感じた次第。
ところでカップラーメンもたまに食べれば美味い。喰いすぎはオススメしない。




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『麗を弔う宴』

[解題]
『短編』に投稿したときの感想で、面白そうであって面白くないという的を得た感想があった。確かにこの作品の特色として、前にも後にも広がっていく開放性がある。それはある種いつまでも歳を取らないサザエさんの手法でもあって(は言いすぎだけど)、この作品はバックボーンだけが構築され全体像があやふやな設定。
それを現代ファンタジーらしい、枠に収まっているようで思いっきりはみ出している物語の剰余として受け取ってもらえたら幸いだが、虚像が浮き彫りになり上っ面を掬ってみても薄い塩味しか提供できなければ、件の感想を貰うことになる。
大いなる物語の終章でもあり、序章でもあり、そしてそのどちらでもないという弛緩した設定が、否定肯定どちらに転ぶかは読者の嗜好に頼るしかない。





『アクアリウムの死』

[解題]
オバケヤシキテーマにわざわざ水族館をモチーフとして組み入れる理由は作中で言及されている通り。動物園では表せない、水族館特有の閉鎖環境と水の神秘性を大事にしたかった。動物園と水族館の明確な違いは、対面する両者を硝子が隔てているか否か。そんなことを思いあぐねる内、悲恋のラブストーリーが出来た。
視点の移動が印象的だと思われるかもしれない。水中から室内に入っていく様は、どこか長大な物語の冒頭、俯瞰的カメラワークにも似ている。



『蝶』

[解題]
Diggy-MO'の曲で、その名もずばり『PSYCHE PSYCHE』という曲がある。まさにサイケデリックで大好きなのだが、その興奮に乗せて書いた。PSYCHEは、サイケだがその語源はプシュケーであり、蝶とも魂とも意味している。『PSYCHE PSYCHE』でも言及されている。拙作では、バタフライ現象をも含んだ上で、物語にしている。





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