ワイルド7
予想より作りはB級感薄めで、予想より楽しめたんだけど、むしろA級を目指したことでB級とも言えないチープさが浮き出した結果、予想を超えた賛美までには追いつかない。まず瑛太の演技が芋っぽ過ぎて、そのくせ深キョンといい仲だったり突然叫び出すわで、いまいち定位置というものがないようだった。他のメンバーについてはメンツだけ眺めたら若干の手狭感があるんだけど、実際はみんなキャラ立ちもしていて見応えはある。バイクの描写もね。
読了日:12月31日 監督:
羽住英一郎
スプライス [DVD]
期待してたよ!観たよ!期待ほどではなかったよ!倫理がどうこうって話だけど、この映画の場合、倫理以前に性嗜好の問題がある。何故ならドレンは全然キュートじゃないからだ。背景とかギミック面白いのに、なんか普通でもったいない。双子ちんこのアレとか、ドレンの進化とかもっとドギツく描いてくれんと俺は満足しませんな。モンスター映画の可能性を観るには力不足だけど、量産された一つとしてみればグッジョブ。とはいえ、本編より設定資料集を観るのがいちばん楽しそうな映画でしたね。
読了日:12月24日 監督:
ヴィンチェンゾ・ナタリ
恋の罪
はい、つまりません。まったくもって、つまりません。あ、つまらない、の間違いでした。日本語ってめんどくさいですね。言葉なんて覚えるんじゃなかった。という使い方でいいのでしょうか。あのね、園監督。ちょっと休もうか。休んで新婚生活愉しんで、それから作品つくろ。とりあえず全然ぴんとこなかったね。ポルノにもなってなければ、ドラマにもなってない。なんか色んな味がするんだけどどれも薄くてワカンネえよって感じ。エンタメが変に文学にかぶれた結果の惨事でしかなくなってる。周囲も煽りすぎってのがイタい。
読了日:12月10日 監督:
園子温
奇妙なサーカス Strange Circus [DVD]
自己紹介欄に好きな映画として載せたら、ふと観たくなったので何度目かの再鑑賞。テーマから語ればなんでもないものだが、『紀子の食卓』や『冷たい熱帯魚』にはない魅力が偏愛を誘う。『愛のむきだし』で魅せたシナリオの技巧が、ミステリの構成によってより強調されていることは言わずもがな。そして、エロスとタナトスを愛する御仁には気に入ってもらえるだろう、奇妙な世界観。俺の嗜好をひとつの作品に喩えるならば本作に違いない。俺も死刑台の上で生まれたようなものだから。なんちて。趣味が合わない人間にはオススメしない。
読了日:12月06日 監督:
園子温
ノウイング プレミアム・エディション [DVD]
別に我らがニック映画なので、期待はしてなかった。ローズ・バーンを観るのはサンシャイン2057以来だったけど、こんなに老けてたっけかなーと微妙なラインでがっかり。“囁くもの”の造形に大好きな映画のアレ(“手”とか“本”とかいう名前のアレ)を連想して、鑑賞メーターに来てやっとプロヤス監督だったのだと知った。ああ、『ダークシティ』!! 序盤の天才少女のくだりだとかはワクワクしたし、ニューヨークシティを襲うインフェルノの描写、数多の災害シーン、宇宙人登場等好きなシーンはあったので、特に損をした気分ではない。
読了日:12月04日 監督:
アレックス・プロヤス
パプリカ デラックス・ボックス(2枚組)
映画を見たというか、ストーリーボードを読んだ。二時間半かかった。色も音楽もないが、監督のコメントつきだし、各シーンの意図を知りつつ読むと本編を観るよりも楽しめたかもしれない。ストーリーボードについては購入当初も目は通したものの、途中で挫折していた。しかし今般、不意に手に取ったら止められなかった。今更だけど、本当にこの特典は素晴らしい。そして、哀しい。
読了日:11月27日 監督:
今敏
サマーウォーズ [DVD]
再鑑賞。一度目はテレビで。二度目はきちんとDVDで。詳しいことは後で語るけど、評価されすぎ。
読了日:11月26日 監督:
細田守
ステキな金縛り
つい先ほど鑑賞。思っていたより悪くない、というのが素直な感想。細かいところについては後日改めて書くとして、前回のマジックアワーと言い、つくづく役者に恵まれているなという感。配役を決めてから脚本を書き始めるという作法が、三谷氏の発明であり、才能なのだろう。キャラクターで映画を楽しむなら、三谷作品のなかでは間違いなくトップ。誰がどう、とかは言わずもがなだろう。続きはまた今度。
読了日:11月19日 監督:
三谷幸喜
カイジ 人生逆転ゲーム 通常版 [DVD]
面白かった。…………藤原竜也の顔が。で済ますのは俺らしくないので、またきっちり観てきっちり感想書こうかと思ったけど、その気も起きませんのでパス。2は伊勢谷友介が出ているので、もっと面白いかも。伊勢谷友介の……顔が。
読了日:11月05日 監督:
佐藤東弥PR