手のひらの海に、汐はまた満ちる。それまで待とう、死ぬのは。(皆川博子『ひき潮』より) ―――吉川楡井の狂おしき創作ブログ。

-週刊 楡井ズム-

   

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福島のいま

おはようございます。吉川楡井です。


さて、普段は見慣れぬ記事タイトルが目に付くところですが、本日で、去る東日本大震災、東北地方太平洋沖地震からちょうど1年が経ちました。

震災が齎した悲劇、激動はあえて言わずとも、皆様の脳裡に焼きついておられることでしょう。

当ブログはもっぱら吉川楡井の創作ブログとして活用してきておりましたが、自身への厄落としとでも言いましょうか、ここらで“書かなければならないこと”を書いていく必要があるのかな、と思った所存。

震災当時の騒然を改めて振り返るつもりはなく、かと言い、風化を懸念して苦悩を痛切に描くつもりもなく、フクシマならぬ福島のいまのありのままの光景を当ブログにも残しておこうかと思います。


――改めて振り返るつもりはない、と書いたばかりですが、懇意ではない方々には吉川楡井と福島との関係を記しておかなければなりません。

私、吉川楡井は、昭和62年、福島県の県庁所在地である福島市で生まれ、地元の幼稚園、市立の小中学校を経、県立でも有数の落ちこぼれ校を卒業後、地元の役所に就職いたしました。

その間、一貫して福島市に居住し、福島市のために働き始めて6年目。来月には7年目を迎えます。

とは言うものの福島人として、役所職員として、地方公務員として、自身の経験以上のことを語れるような器ではありません。
震災についても、以後の復興活動、放射能問題、より具体的な市政の取り組み、市民の避難状況、継続中の諸問題などあえて記事に書き起こせるものは、いささか顕微鏡でプレパラートを眺めるが如く、とても狭い視野のものばかりです。

とは言え、国内でも県土の広さは有数でありながら、東北のなかでも影の薄かった福島県が、いちやく悲劇の……否、良し悪しの入り雑じった世間の注目を浴びることになり、これまで日の目を浴びることもなかった福島の細部が露となり、時に解剖遺体のように、時に藝術品のように、ためつすがめつ眺められるいま。

何一つ正しい視点を与えられはしないものの、いまここで生活し、等身大の風景を目の当たりにしている身として、福島を映す窓にならなければ他に何が出来ようか、とそういう具合です。


私個人の感慨は、次回以降に回しましょう。
飽き易い私ですから、このコーナーも今回限りとなる恐れ請け合いですが、しばしお付き合いください。



 福島市の窓、と言えば、中枢である駅です。
 駅には東口と西口があり、こちらは東口の入口。正面を出て、間もなく駅前アーケードに繋がる交差点へと出ます。その直前から撮影したものです。
 向かって右側の案内板を見てみると、“こむこむ”……“コラッセふくしま”……なにやら意味深なワードが出揃ってますが、いずれご紹介しようと思います。
 撮影日は平成24年3月9日(金)。朝、出勤途中に撮ったものです。
 案内板がかかっている樹木の足元には、融け残った雪がまだあります。降って積っては融け、依然として寒風は肌を刺すそんな天候が続いております。
 空は曇り、揺蕩いもない分厚い雲の層、やがて十分ほど経った頃、うっすらとですが青空が見えてきました。



 先ほどの駅前から交差点を抜け、西にまっすぐアーケードを渡ってきたところ。
 通勤の足数は上々と行ったところでしょうか。まだ8時を回っていないせいか、多くはありません。
 アーケードの両側には、飲食店やら小売店が入っています。数年前より若干バラエティ豊かになってきたところです。
 正面に見える南北(画面上では左右)に走る道路は国道13号線。
 その一本向こうが、パセオ470(通称:パセオ通り)です。まぁ、この写真では確認できませんが。
 にしても空がよく見える。


 
 どうやらこの通りは、373号線と言うようです。


大きな地図で見る
 
 次回は未定。

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