手のひらの海に、汐はまた満ちる。それまで待とう、死ぬのは。(皆川博子『ひき潮』より) ―――吉川楡井の狂おしき創作ブログ。

-週刊 楡井ズム-

   

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2月鑑賞メーター

2月の鑑賞記録は、
巨乳だけど演技はクソ!貧乳だけど劇薬注意!アイドルとヒーローに彩られたケッ作の数々と、フィクションの再構成型映画あわせて12本!


2月の鑑賞メーター
観たビデオの数:12本
観た鑑賞時間:1428分


◎フィクションの再構成型#1
ヒューゴの不思議な発明 [Blu-ray]ヒューゴの不思議な発明 [Blu-ray]
正直もっと、ファンタジー!ファンタジー!を期待していただけに物足らず、大満足とは素直には言えない。もちろん邦題の愚劣な改変と世界観のルックスが原因なわけで、前者はともかくとして後者は製作者の意図であるのも自明。老紳士の正体や父親の死の謎、取り分け印象的な人形の素性についてさえも、特別推理劇を演じる手法なぞ求めてはいない。この点、エンタメ嗜好症の愚人には退屈の一途であった。ところが物語は3分の1を過ぎた頃、ジョルジュ・メリエスなる実在の人物にフォーカスが当たることでようやく活きて来る、と同時に襟を正される。
邦題を好意的に解釈すれば、“発明”とはヒューゴが周囲に齎せた影響力・魅力の発露ともいえる。というか半ば強引に作中で、説明される。だがより作品のメッセージに沿って語れば、“復元”の象徴であると言えるだろう。修理の才があるという設定はもとより、関係人物の心情をも修復される構図がまずある。『月世界旅行』を始めとする映画創成期の記録を封じ込めた(“復元”した)本作、その正式タイトルが『HUGO』であることからも、彼という人間の在り方がこの映画の成り立ちに重なることは言うまでもない。
それを補強するのが成長小説としての見方である。都合二つのミニストーリー、男女のロマンセが差し込まれるが、この時点では表向き、ヒューゴは単なる傍観者である。これも好意的に解釈するならば、興味をもち深く知ろうとすることの表れだろう。このプロセスを経て、ヒューゴは人間の不思議を識り成長していくことになるのだ。(問題は、ロマンセを引き合いに出しながらも肝心のヒューゴ自身のロマンセが明確に描かれていない点である。是非ともラストシーンはヒューゴがイザベルを改めてデートに誘うシーンでも入れといて欲しかった。)
閑話休題、深く知るというプロセスは前述したテーマ“復元”にも大いに関わり、対象を深く知った上でなければ意味がなく、それこそ浅薄ななぞりや引用に過ぎなくなる。その証明として研究家が登場するが、彼は間違いなく監督・製作者のシャドーだろう。この映画を作った製作者は同様にして研究を重ね、古人の遺産を“復元”し、世に知らしめるだけでいい。そして新しきを識ろうとする次世代の若者が、その意思を引き継いでいく、或いは何かしらの影響を受ける導きをするだけでいい。その若者こそヒューゴであり、観客である我々のなかの誰かとなる。
すなわちこの作品が持つべき意味は、本作が『MARTIN SCORSESE』ではなく『HUGO』であることから察せられるように(笑)、単なる監督の自己満足的な探究心を曝すわけでも、ジョルジュ・メリエス愛を語るだけでもなく、映画人として培ってきた信念と未来に対する期待と映画をこよなく愛する純真さと、それらをクソ真面目に描く説教臭さと、若干の暑苦しさを内包した傑作であるということに尽きる。
さてさて、主人公ヒューゴ役エイサ・バターフィールドはどこか濱田岳と谷村美月を足して割って英国の空気を食べさせて育てた感じがして、なかなか魅せた。イザベル役クロエ・モレッツは言わずもがな。サシャ・バロン・コーエンは今回すごく大人しめだったとだけ、『探偵はBARにいる』の大泉洋みたいなもん。他にもジュード・ロウ、ベン・キングズレー、クリストファー・リーと各方面の好事家たちを喜ばせるキャスティング。無駄遣いは無駄遣いでも、『ラビット・ホラー』とは大違い。
そして肝心要のルックスですが、いちいち映像が美しくごみごみしたシナリオでも魅せたい画だけはバシっと撮る。同じスチームパンク系ビルドゥングスロマン繋がりだと、世界観だけ構築して映像もシナリオもごみごみしていた『スチームボーイ』とはエラい違い。ただ手放しで褒めるつもりはなく退屈だった時間があったのも事実で、メリエスって誰?って人にはとりあえず映像を堪能してくださいと言えるけど、『ヘルボーイ ゴールデンアーミー』的な黄金機械人形が出てきてイェイイェイなんてものをご所望の方はご注意くださいと言っときます。事前知識ゼロは映画にとって不躾なときもあるという話でした。
鑑賞日:02月29日 監督:


◎アイドル映画(貧乳)#1
ラビット・ホラー [DVD]ラビット・ホラー [DVD]
4年に一度の日に観るには、ケッ作過ぎたかな。満島ひかりどころか、香川照之、大森南朋、緒川たまき、極めつけはクリストファー・ドイル!?なんだただの無駄遣いじゃないか。遊園地、ウサギの着ぐるみ、人魚姫などモチーフとしては大好物なのに、変に『戦慄迷宮』と基調を同じくさせるから不味くなる。俺なんかは『ドニー・ダーコ』『妄想代理人』『シックスセンス』などを思い起してwktkしたものだけど、どれもパチモン臭いんだな。人魚姫の解釈とその絡みも取ってつけたように、歪。そもそもアリス的悪夢がモチーフじゃないんかいっていう。
“一ヵ月後”の転換から、父を救い出すことで己も救済を得るという流れになるのかと思えば、何のこたないただのフェイクで、自業自得乙という流れになるのは聊かこけおどしが過ぎるんじゃないかい。おまけにミイラ取りがミイラになる話と言えば、やっぱり『愛のむきだし』は格別だったなあと思ったりもしましたよ。で、一番気に食わないのがラストのラストに登場するアレ。表面的に観れば主人公の妄想が現実に帰着する仕掛けになるんだろうけど、なんでそうなるのって気分ですね。『戦慄迷宮』で終わらせとけよ、そういう話は。
ここで描くべきは『輪廻』のラストシーンのような現実でなければ、フィクション・ライン(Ⓒ三宅隆太氏)の軸がぶれてしまうような気が。そういえば先日『七つまでは神のうち』観たときも気になったんだけど、心霊の恐怖ってなんでもありの恐怖なのだろうか。事象と心霊との関わりが密接であればあるほど怖くなくなるし、その事象が奇抜であればあるほど映画の画的には見栄えするかもしれんが、同様に自然恐怖を欠けさすことにならんのか。いい加減、心霊万能説には食傷気味ですね。
とは言えこの映画の場合、単に心霊物と呼べるような代物ではないので、だからラストの触れ込みは超絶に空気を読めていないんだよ!ってのが結論。でもまあ嫌いにはなれないんだよなぁ、この作風。追うごとにミステリ的な騙しも下手くそになってるんだけど、このまま突き詰めれば傑作が生まれるような気もするし。クライマックスのドーンッとかね、あの瞬間は不覚にも観た甲斐があったなぁと思ったし。何よりウサギの造形が中途半端で良い。半端だから良い。ちゅーことで、まぁ次回作が楽しみですね。バーン、バーン、バーン
鑑賞日:02月29日 監督:清水崇


◎アイドル映画(巨乳)#1
死者の学園祭死者の学園祭
中一かな、原作読んだのは。俺が持ってる文庫の表紙はもちろんこの映画のジャケですよ。で、いつか映画を観ちゃろうと企てていたものの十年余の月日が流れて漸く鑑賞。これも『ヤッターマン』を観て感化されたからですわ。何故に今まで放置されていたのかというと、皆さんもご存知のとおり、この手の角川映画は見るからにダメだっていうパブリックイメージがあるからなんですが、結果、イメージを覆すことはないものの思ったよりは愉しめたというのが本音でありましょうね。アイドル映画としては理想に足らぬものの、深キョン映画としては100点。
ラストの自転車漕ぐシーンの胸チラはともかくとして、全体的に着衣巨乳が目に余る!ただ、雨のシーンでは濡れてるところ観たかったですね。あと走ってるシーンがあんまり面白くない。それこそいつぞやの韓国俳優と共演したなんとか言うドラマみたいなね、ああいう走りを観たかったですね。それこそ『プリンセス・トヨトミ』の綾瀬はるか的な。これは定番ですよ。アイドル映画、否、深キョン映画の。アヒル口でぶっとい眉毛をへの字に曲げて泣くシーンとか滑稽の極みなんですが、いいですね~、これぞ俺らが思っているとおりの深キョン演出ですよ、まぁセクハラ感想はこの辺にしておきましょうか? なにぶん夜中なんでね、筆が進む進む。
深キョン以外にも、ファーストシーンでいきなり黒澤優が出てきて、あれ、これなんていう『ISOLA』かと思ったりですね。ライトに潰されちゃう子の役がミステリーハンター(©世界ふしぎ発見)だったり、我らが筒井康隆【神】の快演が観れたり、見所多数。何より車で轢かれたあの娘が好みでしたね、うん。wikipediaで調べたら現在の活動は不明ということで、何とも言えないこの苦味はまさに青春映画の真骨頂!って感じでしょうか。あと、そう!主題歌が深キョンの曲なんですけど、いいですか、作曲:織田哲郎・編曲:葉山たけし!!もうね、これだけで俺は十二年経った今でも、ミレニアム問題だとか中学校生活とか思い出してノスタルジック満喫気分ですよ。ZAINレコード、b-gram、ビーイング、ありがとう!てな感じ!
映画の感想じゃなくなってきましたが、『だいじょうぶマイフレンド』の後に観ると根津甚八はいぶし銀だなぁと思ったり、セイン・カミュよりピーター・フォンダの方がイイ男だなぁと思ったり、それこそ『ヤッターマン』の後ですから、ああこの巨乳が十年余のちには生瀬勝久に鷲掴みにされてしまうのかぁと物憂げになったりもしますよ。
ということで結局、巨乳で始まり巨乳で終わる感想になってしまいましたが、原作愛も含めて俺のための映画であることは間違いない! 例により原作の細部は覚えていないんだけど、怒るほどの改変ではなかったかなと思う。ミステリー映画としてはまぁ原作の能天気さが浮き彫りになってしまっているけど、ルックスはしっかりしているので許してやってくれ。加藤雅也、内田朝陽のヒーロー両名はまぁいいんじゃね?程度ということで、いや~ リアルタイムで観なくてよかった気がしますね。今だから愉しいのかも、てか夜中だから愉しいのかも。う~ん
こんな感じなので、たぶん俺以外は愉しめないでしょう。そんなもんです。
鑑賞日:02月26日 監督:篠原哲雄


◎アイドル映画(巨乳)#2 ヒーロー映画#1
ヤッターマン “てんこ盛りDVD”ヤッターマン “てんこ盛りDVD”
執筆しながらの鑑賞と思いきや、手が止まり、食い入るように見入ってしまったアレとかアレ……。過去のTV放映でもつまみ食い程度に観ておりましたがちゃんと通して観たのは今回が初めて。最初の十分間の破壊力(=脱力感+それに相反する性的昂奮。つまりそれって射精前後の感覚が同時に来たみたいな?)で降参。もうね、ここまでやってもらったら文句なんかつけられませんよ。下衆で下品で下世話だけれど、実に上質なメジャー級おふざけ映画。メジャー級であるところに意義がある。こういう作品が愉しめてこそ変態……否、映画好きだ!
色んなの、ほんと些末なもんは全部許すよ許しますよ。ただね、ヤッターワンとヴァージンローダーのアレには、さすがに俺の背中に蟲が走りましたよ。教育に悪いだけならなんぼのもんじゃい……虫唾が走る、怖気立つ、寒気を覚えるということは、あんたそれ、下ネタの教育に悪いってことですがな! ちなみに愉しく観たという俺でも、表情が緩んだのは上記のシーンとケンコバのゲロシーンでした。感情が稀薄すぎる!!でも鼻の下は言わずもがな……真にお粗末様でした。
鑑賞日:02月24日 監督:三池崇史


◎アイドル映画(巨乳)#3
だいじょうぶマイフレンドだいじょうぶマイフレンド
ネットの海から引き上げました。広田玲央名嬢(当時)は俺のなかで時代を超えたセックスシンボルのようなものであって、冒頭のシーンにはもうナンマイダナンマイダと皿を数えるぐらいの……なんて親父ギャグも出ますよそりゃだってまったく意味のないヌードシーンですからねなんなんですかプールの陥没具合凄まじいじゃありませんかなんなんですかタモリ一義!?なんなんですかタモリ一義アワーなんてありましたっけ空飛べる?よっしゃ飛ぼうかと言ったそばからなんですかその豪快な不時着ちょっと危ないですよと思ったらパラグライダー(というの?
トマトが嫌いって伏線はそうなりますかアイスの天ぷらがそうなりますかいやリアルにそうなるのは分かるけどシナリオ上そうなるなんてもう呆然ですよっていうか皆心広いなー少年少女!そんで極めつけが、宇宙人が話す地球人の女とのアレの逸話……いやもう俺が女だったらいっそのことアンタの光速より速い精子で脳天貫かれた方がスカッとするかもしれませんね最後の最後でメリークリスマスの引用……ああなるほど異形コレクションのアレはこれが元ネタだったのかなんて非常に記憶があいまいな読書遍歴も蘇ってくるぐらい頭こねくり回されてまるでその様といりゃ作中のアナトミー手術を受けているんじゃないかあれもしや変なチップ挿れられているんじゃありませんかそこんとこどうなのどうなののののののああぁぁぁぁ……ケッ作!!旧き善き時代とはこういうことを言うのだな。この頃、俺は精子でもなかったけれど。
鑑賞日:02月18日 監督:村上龍


◎アイドル映画(巨乳?)#4
七つまでは神のうち [DVD]七つまでは神のうち [DVD]
かわいい子ばっか、って印象。小林賢太郎TVにKKP『ロールシャッハ』のあの人が父親役だとはね……。まぁよく出来た映画。それこそ一個前に鑑賞した『輪廻』にも通じるホラーの新鋭たる出来栄えでしょう。まあこちらは超常現象が関わらないネタであるはずなのに、ボォッーとか、グサッとか、冒頭のアレとか説明つかないものがあるんですが、いいんでしょ。これを許容できるのがホラーたるべきですよ。時間軸の扱いと人形の造形は『輪廻』清水崇監督に軍配かな。怖さは……うーん、良くも悪くも現代ホラーテイスト。ケレンミではやっぱ『輪廻』。なんか『輪廻』の感想みたいになっちゃったけど。ウタマル師匠にはなんだけど、これもじゅうぶん後出しジャンケンな気がするな。もちろんブルボン三宅監督は大好きですが。
鑑賞日:02月15日 監督:三宅隆太


◎アイドル映画(巨乳)#5
輪廻 プレミアム・エディション輪廻 プレミアム・エディション
数年ぶりに二回目の鑑賞。初見時はメインとなるネタに、ほうと唸ったものですが、実にスマートな筋運びに感心する反面、ホラーとしての魅力が殺がれてしまいましたね。というのも初見時は驚きが感情移入による恐怖に摩り替わったわけで、今回はそうもいかない。必要なのは宿命には抗えない怖さになるのかなと思うんだが、この映画ホワイダニットに対する回答が欠落しているため、単なる不条理な憑依もので終わってしまっているんですね。教授の研究も去ることながら、主人公が映画を降りない理由が“売れるチャンスだから”というのも味気ない。
ただこれには別の解釈(というか思い込み)もできて、本来この手のシナリオを作るとしたら、主人公が少女に同調して事件を積極的に探りに行く形式になるかと思うんですよ。だが本作の場合、香里奈がその役目を負っている。無論、それこそがあのネタを成立させるわけですが、よって優香が何の感慨もなくストーリーの中心でガクガクブルブルするだけになってしまっているんですね。つまりこの映画、優香の感情とかが何も反映されていない、それこそ“器”である肉体としての役でしかない。あるいは、ヒトガタと表現することもできますかね。ヒトガタ、人形。あぁ、なるほど。あの印象的な人形こそ優香の鏡像なのかもしれない。……って勝手に解釈してはいけませんね。
話を戻しますが、結局優香の、自分はアレではなくてアレなのかーって驚きが観客に対してしか機能していなくて、じゃあ少女が頻繁に現れたのはなんで?ってことになる。あんたそりゃ因果の結果ですよ、それが宿命の怖ろしさなんですよ、っておっしゃいますか。でもそれって映画の都合だろと。ミスリードのための演出だろと。キッペイもそうですよ。“なぜ”この映画撮りたいの? 分からない。ブンタテッタもね、マネージャーブンタテッタ。確かにフィルムのくだりは必要だけどさ。なんか手狭で手前味噌食らった気分でさ。
そもそもこの映画自体、箱庭的、否、それこそ舞台セット的なんだよなー……なーんて、うだうだぬかしてますが、映画そのものは心霊からゾンビ(これがホントのガクガクブルブル)、そんでもって人形(ヤん、シュヴぁンクマイぇル!)と、もう怪奇好きにはたまらない妙薬、優香好きにはたまらない媚薬であることは間違いない。面白い映画は何度観ても面白い。
鑑賞日:02月15日 監督:清水崇


アイドル映画(貧乳)小雪の最期はある意味、劇薬 (巨乳)ススキノのパフパフは健在なりや
探偵はBARにいる 通常版 [DVD]探偵はBARにいる 通常版 [DVD]
腑に落ちないというかなんちゅーか、奇妙な感慨を文字に起こすことが憚れて数日考えていた。当初はシリアスとコメディの配分がうまくないのだと思っていたが、だが考えれば考えるほどいやこれはこれでいいんじゃないかという気持ちが強まってくる。では役者陣のせいか。主役の二人、これ以上の適役はいない。小雪……なんてこったい、いい女!西田敏行……いい人風情が露出しすぎたか?伊東四郎とかならまだリアルだったかも。高嶋政伸、波岡一喜、田口トモロヲ、安藤玉恵!!みんないいツラしてんじゃないか。くぅ、ダメだ、面白さを否定できない。
鑑賞日:02月12日 監督:橋本 一


◎ヒーロー映画#2
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最高!X-MENについては旧3部作周辺での情報しか持っておらず、あとはWikipediaを斜め読みしたぐらいですが、そんな齧ったぐらいの知識が音を立てて嵌っていく不思議。旧作と比べてもこんだけ能力者がいるのにキャラが怖ろしいほど立っていて、アクションシーンの楽しさは最上級。いやー、それにしてもマグニートー側は女子率高し!『スーパー!』に引き続きケヴィン・ベーコンはいい仕事するなー。ダーウィンの最期には不覚にも俺のなかの漢(おとこ)が疼きましたよ。ただマグニートーとミスティークの関係がちょい強引な気も。
鑑賞日:02月05日 監督:マシュー・ヴォーン


アイドル映画(貧乳)ただし劣化版 鈴木杏 限定
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よかったと思いますね。もちろん前半はチワワの可愛さに、後半は松田龍平に因むものが大きい。とはいえそれは出演者からストーリーに至るまでまったく事前知識を持っていなかったからかも。はてさて、麿赤兒・大森南朋親子の登場にほおと唸ったものの監督が長男だということで納得。松田優作・柄本明の長男同士が諍い合う図式なんかもまたおつなものよ。なんて内容外のところで嗜む余裕があったことから分かるとおり、大した瑕疵はないものの非常に退屈な映画でした。やっぱり俺はこういうの合わないな。
鑑賞日:02月05日 監督:大森立嗣


◎アイドル映画(貧乳)#2 ヒーロー映画#3 フィクションの再構成型#2
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とりあえずエレン・ペイジファンには劇薬注意ということで。自分もそのクチですが、まあ色んな意味で度肝抜かれてしまってすっかり話やテーマをこねくり回すのも忘れてしまいましたよ。精巧な計算の上にある乱暴さというのが初見の手触りで、観客を余白にぽんと落とすオチについてもまぁむべなるかなという程度。当然ジャンルとしてのアメコミ映画ではなく、個人的には、正義とは何か・生きるとは何かなんて倫理について問いかける映画などでもなくて、好評の観客を含めてより世俗的な、フィクションとは何か、について考えるべき映画だと思った。
鑑賞日:02月05日 監督:ジェームズ・ガン


◎アイドル映画(巨乳)#6
プリンセス トヨトミ DVDスタンダード・エディションプリンセス トヨトミ DVDスタンダード・エディション
つまらなかったですね、というかしょうもなかったです。OPの綾瀬はるかのアレなんかはもうこれで一時間半行けますよってなものなんですが、いかんせん話が始まってしまうと殊更厭になってくる。まず何が厭かってのは、子どもですね。キーパーソンとなる二人の子ども。どっから連れてきたのか分かりませんが、面構え・演技併せてもっとましな子を連れてきて欲しかったですね。んで、いわゆる話のフックが幾つか(拉致のくだりやお前も大阪国民なんだろのくだりとか)あるんですが、下手くそですね。きちんと演じていた役者が浮いていました。
鑑賞日:02月05日 監督:鈴木雅之


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プロフィール

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年齢:37
性別:男性
職業:虚無員



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