前作『アンチクライスト』が、タルコフスキーの『ストーカー』を引用した映画だったかと思えば、そのままタルコフスキーの“ストーカー”と化しやがったか、フォントリアー!
冒頭から『惑星ソラリス』のあれが出てきたときは、自分の記憶を疑ってしまいましたね。あれ、これってMAD映像か何かですか、と。
タルコフスキーをちょっとかじっただけの観客、つまり俺みたいな輩には『ノスタルジア』と『惑星ソラリス』を足して有名女優のヌードで盛り付けました、という説明がよく似合う。そんな作品。
前作『アンチクライスト』でもかましてくれた、シャルロット・ゲンズブールの病的演技には少し食傷気味でしたね。準主役ですね。
キャストは意外に豪華で、『アンチクライスト』とは別の意味で(正規的な意味で)の大作になっています。
とはいえ、キルスティン・ダンストのヌード目的で行くと、まあ、『恋の罪』の水野美紀と比べたら、まあ、見ごたえはあるようなもんですが、何しろ老け顔に疲弊を加えて、なんとも崇高な青白い光の下にさらされるという場面なので、興奮とかありませんから。
で、日本ではロードショーすらまだされてない(来年2月らしい)ので詳細な感想はひとまず飲み込んでおき、ちょっと私的な理由で語るべきことがありまして、こちらも詳細は語れないものの、覚書という体でつらつらと載せておきます。
俺自身のメモ。