[解題]
アンファンテリブルものは割りと多く書いている。
『しろすけ』も見ようによっては怖い子どもの典型だし、『おゆうぎのじかん』、『子役たち』も異色ながらその系譜にあたる。おもしろいのはホラー系の集まる《怪奇の章》ではなく、前者は《幻想》、後者はどちらも《奇想》の枠に入れられていることだ。
満を持して、《怪奇》からお送りするアンファンテリブルは、なんともぬったりとした喉越しの悪いひと夏の光景。
怖さは物足りないが、暑気渦巻く季節に読むとまた一味違うのではないかと思ったりもする。
http://r0bot21th.edoblog.net/Entry/102/『夏にオーロラ』