手のひらの海に、汐はまた満ちる。それまで待とう、死ぬのは。(皆川博子『ひき潮』より) ―――吉川楡井の狂おしき創作ブログ。

-週刊 楡井ズム-

   

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【千文字の饗宴】奇想の章:目次

奇想の世界へようこそ
千文字で彩られる今宵の饗宴は、奇妙奇天烈摩訶不思議……
希少な琥珀色の物語

芸術、サブカル、ランドスケープ……
人がそこに何かを見出すとき、奇想は時に心を穏やかにしてくれますが、
時に牙を向くこともあります
人生を磨けば磨くほど、そこに現れるのは、珍奇な物語ばかり
絡め取られないようにお気をつけください
時に奇想は日常を破壊しますから
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【千文字の饗宴】幻想の章:目次

幻想の世界へようこそ
千文字で彩られる今宵の饗宴は、夢幻泡影……
儚き翡翠色の物語

蝶の羽ばたき、異国情緒、人ならぬものたちの行進、聖夜の悲劇……
浮かんでは消え、消えてはまた浮かぶ、幻想の淡雪は
地に落ち、砂に塗れても、その煌きを絶やそうとはしません
夢幻の波濤、酩酊するほどに沐浴してください。
もう二度と現し世に戻らぬよう……


【千文字の饗宴】空想の章:目次

空想の世界へようこそ
千文字で彩られる今宵の饗宴は、センス・オヴ・ワンダー……
広大な瑠璃色の物語

世界の終末から始まり、電脳怪談、不可視の存在、ロボット、タイムトラベル……
SFという言葉は、サイエンス=フィクションとサイエンス=ファンタジー、
2つの意味を包含しておりますが
果たしてここに鏤められた物語は、理に落ちるか、泡沫と消えるか
空想と創造が現実を侵食していく、その瞬間を差しあげます


『銀河の夏、ニッポンの夏』

[解題]
蒼《空想の章》、堂々たる締めの作品は本作。
身内と作品のネタについて意見を交わしているなかで生まれた思い付きを作品にするとこうなる。紆余曲折はありながらも、一般受けを目指した結果、無事《短編》でも優勝することができた。
モデルは、煙草のヤニで真っ黒くなりながら今もなお自室で回り続けてくれている扇風機。作中の品番もそれに倣っている。 ただひとつ齟齬を明かせば、角度調節可能なため、必ずしも扇風機が“肯くことを知らない”わけではないということである。

なお、本作には続編がある。『銀河の夏、ニッポンの夏ふたたび』と『三たび銀河の夏、ニッポンの夏』というのだが公開の予定はまだない。




『潮の匂い』

[解題]
bk1怪談大賞への書き下ろし。でもなきゃこんなの書かないよ。なんて言うくらいの凡作も凡作だから、何故にこれが怪奇の章のオチなのか疑問だろう。つまり、あれである。怪奇を蒐集する舞台にどストレートに挑んだ作品であるわけだから、それなりの落とし前をつけなければならないのだ。
それはさておき、飛鳥部勝則作品の影響で、“幽霊は匂いである。”理論がすっかり定着してしまった。本作もまた、その犠牲となっている。
横浜行きてえなあ、心のベストプレイス。





『砂丘越えて』

[解題]
幻想の章、〆は終末世界の宴にのせて。
壁井ユカコ【キーリ】シリーズの一編を着想とし、井上雅彦伯爵の影響を多大に受けた手法で描いてみた。テーマは幽霊船。奇しくも、未だネット小説界を漂流している身ながらその船出は、初期作品のひとつでもある本作とともにあったと言ってもいいだろう。





『死せる美術のためのサクリファイス』

[解題]
紅《猟奇の章》の〆。
あくまでストレートに猟奇というテーマを追求する。性や犯罪を超越してそこに美意識を感じたとき、それに抗うエネルギーを他者の理性は持ちえるかどうか。


『融解生活者の殺人』

[解題]
【ガス人間第一号】という映画が好き。だから、いつかこういう特殊人間について書いてみたいと思っていた。一方で、1000文字小説でミステリーを書けないかと試行錯誤しているとき、この融解生活者というガジェットが生まれた。
ミステリーとしての出来はともかくとして、探偵小説的雰囲気は書くのも読むのも面白い。いいなあ、また書きたいなあ。本作を海野十三氏におくる。





『Phantastic』

[解題]
津原泰水の『約束』という掌編を愛してやまない。
本作はそのパクリでありオマージュであり二番煎じであり引用であり、それ以外の何かである。幻想小説の極致とは、限りなく現実に近く寄り添いながら、一瞬の煌きでもって非現実が爆発を見せる、そんな小説だと思う。そしてそれには都市の夜景がよく似合う。
本作は違うから、誤解のなきよう。

なお、Phantasyとは……語るのも野暮だろう。






『フリーパス』

[解題]
1000文字小説の以前、超短編として書いていたときの名残。特筆すべきは、当時から一文字たりとも加筆していない点にある。理由は、加筆する必要がないと判断したからだ。こんなことは珍しい。
テーマは遊園地。施設としてみるのではなく、メタ的な視点で見る以外方法がなかったのだけれど、ある意味で誰も書かないであろうチープさもまた、俺特有の外連味、なのか。





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