[解題]
蒼《空想の章》、堂々たる締めの作品は本作。
身内と作品のネタについて意見を交わしているなかで生まれた思い付きを作品にするとこうなる。紆余曲折はありながらも、一般受けを目指した結果、無事《短編》でも優勝することができた。
モデルは、煙草のヤニで真っ黒くなりながら今もなお自室で回り続けてくれている扇風機。作中の品番もそれに倣っている。 ただひとつ齟齬を明かせば、角度調節可能なため、必ずしも扇風機が“肯くことを知らない”わけではないということである。
なお、本作には続編がある。『銀河の夏、ニッポンの夏ふたたび』と『三たび銀河の夏、ニッポンの夏』というのだが公開の予定はまだない。
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